あの人からもらったワイン。おいしく飲みたいけど、どんな料理をあわせたらいいんだろう?
そんな悩みありませんか?
ワインと料理をあわせるにはたった5つのコツを知れば簡単にできます。
あなたにもできるワインにあう料理の組み立て方をご紹介します。
この記事は全2回からなる『ワインにあう料理の組み立て方』の第2回です。
この記事からでもわかるようになっていますのでご安心を!
気にになる方はご覧くださいね!→ワインにあう料理の組み立て方①「ワインと料理の味わいのちがいとは?」
【本題】ワインにあう料理の組み立て方、たった5つのコツ
ここからは私ことソムリエひかると、ワイン大好きよしこでお伝えしていきます。
こんにちは!ソムリエのひかるです。
こんにちは!ワインが大好きなよしこです。
今日はワインにあう料理をどのように組み立てるかを解説します!
よろしくおねがいします!
ワインにあう料理の組み立てのコツはズバリ
この5つのコツをつかめばもうワインにあわせる料理をどうしようなんて悩まなくてもよくなります!
一つずつ解説していきます。知りたい章だけ読んでもらってもOKですよ!
1.違う味わいであわせる(中和)
前回の章でもお伝えした【5つの味】で互いの個性を中和させてバランスをとるあわせかたです。
中和だと味がなくなりそうなイメージね
なくなるというより個性を際立せる感じだね
わかりやすい例えが、チーズたっぷりのピザにハチミツをかけて食べる。これが味を中和させたあわせ方にです。
味の対極をぶつけて、お互いの個性が高まり口の中が中和。そんなイメージですね。
ワインでいえば極甘口のワインに塩気のきいたブルーチーズ(青カビ)や
牛肉脂の甘味と赤ワインの苦味をあわせるのがそれになります。
甘味と苦味があわさるまろやかになるよ。砂糖とコーヒーみたいにね
なるほどね〜
このあわせ方で注意が必要なのが料理の重さです。
料理の重さは食材の脂や調理で使う油の量が多いほど重くなります。
あわせる味わいの量をあわせる感覚が大切。
食材に脂の多いお肉(ロース肉や子羊)などはタンニン(渋み)の多いワインをあわせる必要があります。
2.足りない味わいであわせる(5つの味)
ワイン含まれる【5つの味】の中に足りない味わいを補うことで満足感をえるあわせ方です。
【5つの味】てなんだったかしら?
【5つの味】とは
酸味、甘味、塩味、苦味、旨味だよ
例えばフレッシュな酸味のある赤ワインがあったとします。
赤ワインにはタンニンと酸味があり、足りないのは甘味と旨味と塩味。
チキン南蛮などをあわせると甘酸っぱいマリネのチキンにマヨネーズなどの塩分ですばらしいマリアージュになりそうですね。
3.同じ味わいであわせる(同調)
ワインと料理の味わいの一部が同調することで、香りや味を引き立てる効果があります。双方の味わいの一体感を味わうあわせかた。
酸味に酸味、旨味に旨味など感覚的にわかりやすいあわせ方だと思います。
フレッシュな酸味のあるワインに酸味のきいたドレッシングのかかったサラダや前菜。よく使われているペアリングですね。
味わいを増幅させるイメージだよ
おい出汁みたいな感じね……
4.似た感じの香りであわせる(風味)
ワインと料理、香りの方向性を同じにするあわせ方。方向性というのは同系列の香りや同レベルの味わいの濃さのことです。
方向性といわれてもわかりにくいわ
果実味があれば柑橘のかおりや、濃いめのワインであれば煮詰めたりした凝縮感などかな
あっさり系とかこってり系とかでもいいの?
OK!OK!
たとえばこってりした甘辛い醤油をつかった豚の角煮。マスカット・ベーリーAやジンファンデルのような綿あめやキャンディのような甘い香りのする赤ワインをあわせる。醤油の甘辛い香りと赤ワインの甘い香り。角煮の味の濃さと赤ワインの果実味の濃さが同じ方向性といえますね。
これを使えばソースや調味量をかえるだけであわせられるので便利なあわせ方といってもいいでしょう。
果実味豊かな白ワインにあわせるためにレモンをかけたり、しっかりとした骨太の赤ワインにはデミグラスソースのようなしっかとしたソースをかけるなどができます。
お料理にその日飲むワインをいれてあわせるのもひとつですね!
5.食感であわせる(テクスチャー)
料理や食材と、ワインの食感を揃えるあわせかた。
お料理や食材の【食感】はイメージできるけどワインの食感というとピンとこないかもしれません。
ワインの食感は液体の粘性や温度のことだよ
サラっとやとろっと、アツアツやヒエヒエね
まろやかな食材にはまろやかなワイン、噛みごたえのある料理には骨太なワイン。
冷たくシャッキとしたお料理にはよく冷えたワインをといった感じです。
例えばサクサクの海老の天ぷらにまったりとした温暖地方の白ワインをあわせると食感のイメージがあいません。
キリッとしたワイン、例えばソーヴィニヨン・ブランや辛口のリースリングなんかがあいそうですね。
カリッとかサクサクの固い食感はキリッと、ふわふわやとろとろの柔らかい食感にはまったりとしたイメージでOK!
なんとなくだけどイメージできるわ……
柔らかい料理には温暖地方の濃厚なワイン、歯ごたえのある料理には冷涼な地方の白ワインか渋みのある赤ワインかというイメージですね。
ワインの温度も食感にはいるよ
温かいお料理ならホットワインにしなくちゃ💦
いつもの温度より高くするでけでOK!
温度を近づるイメージで
これならばできる!もっと簡単なワインと料理のあわせ方
ワイン開ける前から味や香りはわからないから、もっと簡単な方法ないのかしら?
もっとわかりやすい方法もあるよ!
もっと簡単な方法はないのと思っている方は次の2つの方法をオススメします。
産地であわせる
ワインの生産されている土地の代表的なお料理や特産物であわせる方法です。
その土地の風土や習慣にあった食事文化があります。ワインは食事と一緒に飲むことが多い飲み物。自然とそこの食事にあったワイン造りやワインにあった食事があります。
するとワイン生産地のお料理や産地は、難しいペアリングを考えなくてもあう食事になります。
ご当地メニューは自然とペアリングができてしまうね
その土地のもだからあうのも納得できるわね
ソムリエ試験にもよく登場するフランスのブルゴーニュ地方。コック・オー・ヴァンという鶏肉の赤ワイン煮込みはもちろんブルゴーニュの赤ワインとあいます。
北イタリアでは、アルプス山脈の麓なので山の幸が豊富。牛肉やジビエ(鹿やいのししなどを使った料理)やキノコとあう濃厚なワインが多くあります。
私が以前にワイナリーを巡りに長野県の上田市を訪問しました。長野の名物料理で「美味だれ(おいだれ)」すりおろしニンニクの入った醤油ベースのたれ。これを地鶏の焼き鳥にかけて食べます。これがワインとあうんです。シャルドネの白ワインやメルローを使った赤ワイン、どちらも最高でした!!
このようにワイン産地の料理をしらべてあわせる方法もありですね。
海か山か
その産地が海に近いと海産物、山が多い地方であれば農産物であわせる方法です。
とてもシンプルなあわせ方ね
ちゃんと理にもかなってるよ
海が近く潮風などの影響をうけているブドウ畑。造られるワインは塩気(ミネラル)を感じることが多いです。海鮮の塩気と同調してくれるので良いペアリングと言えるでしょう。
山の多い地方では凝縮された果実感や華やかな香りのワインが多くあります。山間などで育つ牛や羊を使った料理はしっかりとしたタンニンや果実感と中和。華やかなアロマはハーブなどを使った料理などとよくあってくれます。
たとえばポルトガルは海に近い産地で山の斜面にブドウ畑があります。潮風をうけて育ったブドウは赤ワインでもミネラル感があり海鮮といい組み合わせですね。
フランスのアルザス地方はドイツとの国境近くにある山間の地域。アルザスの白ワインはハーブのような香りが特徴です。甘口ワインから辛口ワインまで多彩なワイン。農産物のチーズの塩気は甘口ワイン。ハーブなどを使ったソーセージなどは、薫り高い赤ワインでも白ワインでもよさそうですね。
最後に
ワインと料理をあわせるにはまずはどんなワインかを知るというのが大事です。ワインと料理がしっかりとあえばさらなる美味しさが生まれます。
ワインと料理をあわせることに正解はないと思います。思いがけないペアリングがあったりするので色々とチャレンジしてみて下さいね。
それではよいワインライフを!
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もっと増やしていきたいわね!
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